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不登校の季節


 5月も末に近づいて、野山の緑が青々してくると、不登校の相談が増える。これまでと変わらず不登校の季節到来である。まだまだフリースクールの知名度が低いのか、教師の認識不足なのかはわからないが、不登校の子をもつ保護者に対する教師の説明がいかにも頼りない。親が見学したフリースクールの様子を話すと、「そんな場所があるのですか?」「教育委員会が出席扱いにするのですか」と保護者に教師がたずねたそうだ。最近の相談では、不登校の生徒がやっとの思いで、保健室にたどりついたのに、「保健室は、不登校の子が利用するところではない。ケガや病気の子が一時的に利用する場だ」と排除されたという。また他の相談では、2時間目から登校した不登校児童に対して、「2時間や3時間で帰るのなら、来ない方がいい。休んでいなさい。」と子どもの努力を全く認めない配慮のない対応を受けたと保護者も失望されていた。20年間フリースクールを続けていても、いまだにこの程度の理解しかない教職員がいることに驚かされる。これでは不登校生は救われない。もっとフリースクールの広報を強化して、「キミたちを応援する大人がここにいる」と大きな声で表明しないと、息苦しい学校の中で出口を見いだせず、自殺に追いやられる生徒がでてしまう。なんとかしないと・・・・。